小売業の提供価値を、利便性価値、経済価値、ブランド価値、購買体験価値の4つに分けて、それぞれの提供価値にAIを含むDXをどのように活用すべきかをケースやデータの実証分析を中心に検討します。今後増加する実店舗とネット通販の両方を利用するオムニチャネル・ショッパーの購買行動を把握し、メーカーの営業戦略の示唆をえます。検討するDXは、下記の領域です。
オンラインおよびオフラインの購買行動について、ニューロサイエンス(脳波計測)と、購買行動観察(ビデオ観察)とデプスインタビューによって、「思わず買ってしまう購買動機」や「感動的顧客体験」について調査研究を行い、ショッパーの買物験価値をどのように高めるかについて検討します。行動経済学、心理学、大脳生理学などの知見を利用して検討します。
1995年~2011年生まれのZ世代は「デジタルネイティブ」であり、従来のショッパーとは価値観や消費が異なりSDG’sなど「コト消費」に強い関心を示します。次の消費の主役となるZ世代のデジタル接点や新しい購買行動を理解しながらZ世代との新しいコミュニケーション戦略を立案するための調査・研究を実施します。
ショッパーのカスタマー・ジャーニーの購買前・購買・購買後の瞬間の各コンタクト・ポイントが新規購買・継続購買に与える影響について検証します。この研究会が取り組むSNSデータとID-POSを結合したコネクテッド・カスタマーに対する調査実験からSNS上のネット広告や店頭の刺激等のタッチポイントにおける効果を検索・購買履歴データから明らかにすることで、デジタル・マーケティングの示唆を得ます。