9期研究テーマ(トップ)

研究課題01

Habit Loop(ブランド購買の習慣化)と習慣化のための施策の実証研究

Habit Loop(ブランド購買の習慣化)とは、買い物客がトライアル購買を行い、さらに、リピート購買を行うにつれて購買が習慣化し定着するループのことです。
ASBIでは、

  1. ブランドの購買行動の視点から、認知、トライアル、リピート、習慣化の状態を把握します。
  2. Habit Loopを回すためのブランドの定性的なインサイトを把握します。
    ホームスキャンデータやVoiceデータを活用してブランドの機能的価値や情緒的価値を測定し、ブランドに期待される価値について把握します。
  3. ブランドのトライアル購買、リピート購買、習慣的購買を促進し、Habit Loopを回すための施策について検討します。
研究課題02

SPOS(Sequential POSデータ:購買順序付きID-POSデータ)のマーケティング活用

スマートカードやScan & Go に代表されるように、買い物の決済が売場で行われる店頭決済が増加しつつあります。店頭決済では、買い物客の購買順序を把握することができ、得られるデータをSPOS(Sequential POSデータ)と呼び、マーケティングへの活用が期待されています。ASBIでは以下のテーマについて検討します。

  1. SPOSによるレコメンデーション

    自社ブランドの直前の購買ブランドを明らかにし、直前購買ブランドが購買された瞬間に自社ブランドのレコメンデーションを行います。レコメンデーション(価値訴求とポイント訴求)の効果を明らかにします。

  2. SPOSデータの棚割りへの活用

    定番内のブランドの購買順序を明らかにすることによって、ブランドの適正な陳列位置等について検討します。

  3. SPOSデータの店舗レイアウトへの活用

    SPOSデータから買い物客の動線を把握し、店舗のレイアウトや自社ブランドの陳列場所等の示唆を得ます。

研究課題03

リテールメディアの活用

日本におけるリテールメディアの市場規模は約1,000億円、毎年50%近く成長しています。
具体的には、1)小売企業のアプリ(EC/ネットスーパー含む)、2)小売企業のWEBサイト(EC/ネットスーパー含む)、3)タブレットつきレジカート&スマホ決済、4)デジタルサイネージなどが該当します。
これらのリテールメディアのマーケティング活用について、下記のテーマに基づき検討します。

  1. リテールメディアの効果測定

    Line Miniアプリなどのポイント・プロモーションの効果について、ID-POSデータによって明らかにします。

  2. リテールメディアを利用する顧客特性

    どのような顧客がリテールメディアにより反応するか?顧客のデモグラフィック特性や購買特性(ブランドのヘビー/ライトユーザーなど)について明らかにします。

  3. ポイントの経済圏データ活用

    ポイント・プログラムによる経済圏のビッグデータのマーケティング活用について検討します。また、ID-POSデータと経済圏のデータを結合することによって、効果的なターゲティング手法について検討します。

研究課題04

ブランドの意識および無意識の購買動機の把握

買い物客の購買動機について、ニューロサイエンスおよびAIの知見を活用しながら意識・無意識の購買動機について下記のテーマを検討します。

  1. 買い物客は必ずしも合理的な買い物の意思決定をするとは限らず、バイアスを受けながら非合理的な意思決定を行います。どのようなバイアスが購買に影響を与えるか検討します。
  2. 店内やネット通販の買い物客のカスタマー・ジャーニーについて、ニューロサイエンスを活用しながら無意識の購買について検討します。