5期研究テーマ

研究課題01

小売業の4つの提供価値とDXの活用

小売業の提供価値を、利便性価値、経済性価値、ブランド(PB)価値、顧客体験価値の4つに分けて、それぞれの提供価値にDXをどのように活用すべきかをケースを中心に検討します。あわせて、それぞれの提供価値を実現するためにメーカーはどのようにコラボレーションすべきか、検討します。検討するDXは、下記の領域です。

・オムニチャネルリテーリング(利便性価値提供)
・AI活用による自動発注と需要予測など(経済性価値提供)
・エシカル消費に対応した商品(PB含む)開発(ブランド価値提供)
・ビッグデータ(ID-POSなど)活用によるレコメンデーション(顧客体験価値提供)
・デジタルサイネージなどの活用によるインストアマーケティング(顧客体験価値提供)

研究課題02

購買前・購買・購買後のカスタマー・ジャーニーの実証研究

ショッパーのカスタマー・ジャーニー(下図)の購買前・購買・購買後の瞬間の各コンタクト・ポイントが新規購買・継続購買に与える影響について検証します。この研究会が所有するSNSデータとID-POSを結合したコネクテッド・カスタマーに対する実験からネット広告や店頭の刺激策の効果を検索履歴・購買履歴データから明らかにします。

研究課題03

顧客体験価値を高めるショッパーの意識/無意識の購買:非計画購買の発生メカニズムの把握とMDとマーケティング施策への活用を検討

リアル店舗およびネット通販の売場で買物を楽しくする非計画購買の発生メカニズムについて調査分析し、顧客体験価値の増加策について検討します。ショッパーの「思わず買ってしまう」メカニズムを意識・無意識の両面からニューロサイエンスの知見を活用しながら実証研究を行います。

研究課題04

消費者の健康やヘルスケアに対する関心と購買行動の把握

2210万人(予備軍含め)とも言われる生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病など)の消費者の購買行動は健常者と違いがあります。生活習慣病をもつショッパーのインサイト把握と流通・販売の対応戦略について検討します。