アジアショッパーインサイト研究会(Asia Shopper Insight Institute:ASI)は、小売業の経営戦略やDX活用の実際、ショッパーの購買行動を確認し、メーカーの商品戦略や流通営業戦略をショッパー視点で明らかにしようとする産学研究会です。ショッパーのブランド購買についてリアル店舗およびネットスーパーにおけるカスタマー・ジャーニーを把握します。購買の瞬間を購買前・購買・購買後に分け、それぞれの瞬間の購買行動および意識・無意識の感情の動きを調査・実験を繰り返しながら実証的に分析し、感動的な顧客体験を提供するブランドおよび売場(ネット含む)のマーケティングの仮説づくりを行う研究会です。
具体的なテーマは以下の通りです。
主催
中央大学ビジネススクール中村博研究室
アジアショッパーインサイト研究会事務局
中村 博 Hiroshi Nakamura
中央大学大学院戦略経営研究科教授
早稲田大学商学部卒業後、博士(経営学:学習院大学)、専修大学商学部を経て現職. 公益財団法人流通経済研究所理事、日本プロモーショナル学会会長
主著に『新製品のマーケティング』(中央経済社2001年)、「ショッパーマーケティング」(日経 共著 2011年)、「SNSとID-POSの結合によるカスタマージャーニーの把握の試み」(流通情報2019年7月)、「コロナ禍で加速するネット通販」(流通情報,2020年11月)、コロナ禍・DX化で成長する小売業の提供価値(流通情報,2021年5月),Amazon EffectとWalmartの対応戦略(流通情報 2022年1月)など
小売業の提供価値を、利便性価値、経済価値、ブランド価値、購買体験価値の4つに分けて、それぞれの提供価値にAIを含むDXをどのように活用すべきかをケースやデータの実証分析を中心に検討します。今後増加する実店舗とネット通販の両方を利用するオムニチャネル・ショッパーの購買行動を把握し、メーカーの営業戦略の示唆をえます。検討するDXは、下記の領域です。
オンラインおよびオフラインの購買行動について、ニューロサイエンス(脳波計測)と、購買行動観察(ビデオ観察)とデプスインタビューによって、「思わず買ってしまう購買動機」や「感動的顧客体験」について調査研究を行い、ショッパーの買物験価値をどのように高めるかについて検討します。行動経済学、心理学、大脳生理学などの知見を利用して検討します。
1995年~2011年生まれのZ世代は「デジタルネイティブ」であり、従来のショッパーとは価値観や消費が異なりSDG’sなど「コト消費」に強い関心を示します。次の消費の主役となるZ世代のデジタル接点や新しい購買行動を理解しながらZ世代との新しいコミュニケーション戦略を立案するための調査・研究を実施します。
ショッパーのカスタマー・ジャーニーの購買前・購買・購買後の瞬間の各コンタクト・ポイントが新規購買・継続購買に与える影響について検証します。この研究会が取り組むSNSデータとID-POSを結合したコネクテッド・カスタマーに対する調査実験からSNS上のネット広告や店頭の刺激等のタッチポイントにおける効果を検索・購買履歴データから明らかにすることで、デジタル・マーケティングの示唆を得ます。
2022年7月~2023年3月
杉本 ゆかり Yukari Sugimoto
博士(経営管理:中央大学)
ASI主席研究員
跡見学園女子大学マネジメント学部兼任講師(マーケティング論・企業マネジメント入門担当)
群馬大学大学院非常勤講師(実践リーダーシップ特論担当)
吉井 健 Ken Yoshii
博士(学術:中央大学)
ASI主任研究員
大妻女子大学家政学部教授(マーケティング戦略担当)
鈴木 一正 Kazumasa Suzuki
修士(MBA:中央大学)
ASI主任研究員
東京家政学院大学現代生活学部兼任講師(マーケティング論担当)
高橋 政博 Masahiro Takahashi
山口大学人文学部卒、ASI 事務局
所在地 中央大学後楽園キャンパス (後楽園)3号館 中央大学ビジネススクール 中村博研究室
〒 112-8551 東京都文京区春日1-13-27
●東京メトロ丸ノ内線・南北線『後楽園駅』から徒歩約5分
●都営三田線・大江戸線『春日駅』から徒歩約6分
●JR中央・総武線『水道橋駅』から徒歩約12分
●JR中央・総武線『飯田橋駅』から徒歩約17分
※春日通り沿いに正門、東門があります。
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